2010年11月29日月曜日

格子窓


金沢ひがし茶屋街の写真 2




金沢ひがし茶屋街の写真 1

時間の国境を越えて、異国に紛れ込んだ気分になる場所

日本人にとって、時間の国境を越えて、異国に紛れ込んだ気分になる場所です。
気取って言えば、「もてなし」を売る場所、職業分類なら「サービス業」ともいえますが、
最も古い女性の職業、「性」を売ることの延長だったことは否定できません。

客が格子窓越しに、相方を探す様は、アムステルダムの裏窓の女性たちと、同じです。
アメリカのフォークソングブームのさなか、口ずさんだ「The house of raising sun」も
そうした家だったのではありませんか。

たしかに、日本では、性の商いからスタートして、一部の芸者、花魁は、高級コールガールではなく、
もてなしの専門家、日本の伝統文化の継承者に、なっていきました。日本舞踊、三味線、絵、俳句、短歌、茶の湯、生け花、こうした教養が彼女たちの、サービスの中核でした